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【DIY】傷んだブロック塀のフェンスを自分で補修する方法|Part 2:基礎工事編

DIY

Part 1:現状把握と計画編では、ブロック塀のフェンス補修の方針と材料を決めました。今回はいよいよ実際の基礎工事に入ります。

ここがDIYの一番の山場です。基礎がしっかりしていれば、あとの工程は楽に進みます。逆に基礎が甘いと、台風の時に全部倒れる…なんてことにもなりかねません。慎重に、でも楽しみながら進めていきます。

まずはマルチアングルの取り付け

基礎工事の前に、マルチアングルをブロック塀に取り付けます。

「えっ、基礎より先にアングル?」と思うかもしれませんが、これには理由があります。マルチアングルが先に付いていると、後で柱を立てる時の位置決めガイドになるんです。長穴のピッチに合わせて柱の位置を微調整できるので、施工がかなり楽になります。

取り付け手順

  1. ブロック塀の上段に沿ってマルチアングルを当てる
  2. ハンマーでブロックを軽く叩いて、リブ(モルタルが詰まっている箇所)の位置を確認
  3. リブの位置に合わせてCタイプアンカーM6で固定
  4. アンカーの間隔は約40cm(ブロック1枚に1本)

ブロックにアンカーを打つ時のポイント

厚み100mmのブロックには3つの空洞があり、アンカーが効くのはブロックの両端と2本のリブ部分だけです。リブの幅は約25mmしかないので、正確に狙う必要があります。

見分け方は音です。 ハンマーで軽く叩いて「コンコン」と軽い音なら空洞、「ゴッゴッ」と重い音ならリブか充填部分。ドリルで穴を開けた時にスカッと抜けたら空洞に当たっているので、5〜10cmずらして打ち直してください。

マルチアングルのつなぎ目は20cm程度重ねてボルト2本で共締めします。ここが弱いと横方向の力が伝わらないので、丁寧に。

穴掘り ― フーチングとの出会い

マルチアングルが付いたら、いよいよ穴掘りです。

ブロック塀の表面から60〜70mm離した位置に穴を掘ります。これはマルチアングルの出っ張り(40mm)を避けつつ、基礎ブロックの全周にドライコンクリートが回り込むスペースを確保するためです。

穴のサイズは450mm×450mm。深さは…ここで予想外の展開がありました。

掘ったら基礎(フーチング)が出てきた!

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6箇所掘ってみたところ、

  • 3箇所は深さ300mmくらいまで掘れた
  • 3箇所はブロック1個分(約200mm)で硬いコンクリートに当たった
  • 1箇所はなんと100mmほどで基礎が出てきた

最初は「300mm掘れない…どうしよう」と焦りましたが、よく考えるとこれはむしろラッキーでした。

このコンクリートはフーチングと呼ばれる、ブロック塀の地中基礎です。人間に例えると、ブロック塀が体で、フーチングは足を左右に広げて踏ん張っている「足」のようなもの。

フーチングがあるということは、

  • 硬いコンクリートの土台の上に基礎ブロックを載せられる → 沈み込みゼロ
  • 差筋アンカーでフーチングに直接固定できる → 横ズレ・浮き上がり防止
  • 土に埋めるより安定する → 土は長年で緩むが、コンクリートは緩まない

つまり、深く掘れなかったことが結果的にプラスに働いたんです。DIYは現場で判断する力が大事ですね。

差筋アンカーの施工

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基礎ブロックとフーチングを連結するために、差筋アンカーを使います。

最初はケミカルアンカーや無収縮モルタルで鉄筋を固定する方法も検討しましたが、ホームセンターで鉄筋の先にアンカーが付いた「差筋アンカー」を見つけました。これが便利で、振動ドリルで下穴を開けてハンマーで打ち込むだけ。モルタルを練る手間がゼロになります。

施工手順

  1. フーチングの表面をブラシで掃除する
  2. 振動ドリルで下穴を開ける(径10.5mm、深さ60〜80mm)
  3. 穴の中の粉塵をブロワーやストローで吹き飛ばす
  4. 差筋アンカーD10をハンマーで打ち込む
  5. 1箇所につき2本打ち込む

1箇所あたり数分で完了。6箇所で30分もかかりませんでした。

基礎ブロックの設置

差筋アンカーが打てたら、基礎ブロックを設置します。

深さ300mmの箇所

基礎ブロック150×150×300mmがそのまま穴に収まります。ブロックの上端が地面すれすれになるように設置。

深さ200mmの箇所

基礎ブロック300mmに対して穴が200mmしかないので、100mmが地上に飛び出す状態で設置します。フーチングが450mm以上の幅があったので、基礎ブロックが完全にフーチングの上に載り、むしろ深い箇所より安定しています。

深さ100mmの箇所

ここは基礎ブロックだけでは対応できないので、型枠を作って450×450×200mmのコンクリート基礎を現場打ちしました。端材のベニヤ板で型枠を組み、差筋アンカーの鉄筋が突き出した状態で基礎ブロックを中に入れ、ドライコンクリートを練って流し込みました。この箇所だけは水極めではなく練って施工しています。

設置のポイント

フーチングの上にドライコンクリートを2〜3cm敷いてから基礎ブロックを載せます。 これがフーチングと基礎ブロックを接着する役割を果たします。

この時、フーチングの表面を掃除して水で湿らせておくのが重要です。乾いたコンクリートの上にモルタルを載せると、水分を吸われて接着が弱くなります。

水平器で基礎ブロックの水平を確認。前後左右の2方向で確認します。

通りを出す

両端の基礎ブロックを先に設置して位置と水平を確定させ、その間に水糸を張ります。残りの基礎ブロックは水糸に合わせて設置。これで通りが一直線に揃います。

基礎の通りと水平さえ出ていれば、あとの柱立てやフェンス連結は楽に進みます。ここが一番大事な工程です。

ドライコンクリートの充填

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基礎ブロックの設置が終わったら、周囲の隙間をドライコンクリートで埋めていきます。

充填量

6箇所全体で20kg袋を18袋使いました。1箇所あたり3袋(60kg)程度です。450mm角の穴に基礎ブロックを入れて、周囲と内部を埋めるとこのくらいの量になります。

ガラ(コンクリートの破片や砕石)を入れることでドライコンクリートの使用量を減らすこともできます。ガラは穴全体の3割程度まで入れてOK。ただし木片やプラスチック、土は入れないでください。

水極めに挑戦 → 結局練りました

最初の1箇所は「水極め」で施工してみました。穴にドライコンクリートを入れて上から水をかける方法です。手軽で良さそうだと思ったのですが、実際にやってみるとうまくいきませんでした。

水が均一に浸透せず、表面は湿っているのに中が粉のまま残っている箇所ができてしまいます。突き棒で突いてもなかなかなじまず、「これで本当に固まるのか?」と不安になりました。

結局、残りの5箇所は全てドライコンクリートを練って流し込む方法に変更しました。

練って施工する方法

  1. トロ舟(またはバケツ)にドライコンクリートを半袋(20kg)入れる
  2. 水を約3リットル加えて、スコップでよく練る
  3. コテで持ち上げた時にボタッと落ちずに形が保てる程度の硬さに調整
  4. 穴に流し込んで、突き棒で突いて空気を抜く
  5. これを繰り返して穴を上まで埋める

練る手間は増えますが、仕上がりの安心感が段違いです。 隅々まで行き渡りますし、密度も均一になります。20kgの袋に対して水は約3リットルが目安。少し硬めに練るのがコツです。

1袋を一度に全部練ると15分以内に使い切る必要があるので、1袋ずつ練って使うのがおすすめです。固まり始めると使えなくなります。

水極めは手軽で魅力的な方法ですが、450mm角という大きな穴には向いていなかったようです。小さい穴や少量の充填なら水極めでも十分だと思いますが、基礎工事のように強度が求められる場面では、面倒でも練って施工することをおすすめします。

養生

充填が終わったら、最低1日、できれば2日は養生します。この間に基礎ブロックの穴に雨水が溜まらないよう、ビニールか板で蓋をしておきましょう。

基礎工事で学んだこと

  • 掘ってみないとわからないことがある。フーチングの深さや幅は場所によって違った
  • フーチングは敵ではなく味方。深く掘れなくても、硬い土台として活用できる
  • 差筋アンカーが超便利。ケミカルアンカーや無収縮モルタルを使わなくて済む
  • 水極めは層にして入れるのが鉄則。一気に入れると失敗する
  • 通りと水平は妥協しない。ここで手を抜くと後の工程全部に響く

まとめ

基礎工事は地味な作業ですが、フェンス全体の強度を決める最も重要な工程です。フーチングという思わぬ味方に助けられ、当初の計画より安定した基礎を作ることができました。

次回のPart 3では、単管パイプの柱を立てて、マルチアングルやユニバーサルステーで既存フェンスと連結する作業をお伝えします。

<< Part 1:現状把握と計画編

>> Part 3:柱立て・連結編につづく

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