今回から4回シリーズで、ブロック塀の上に載っている木製フェンスをDIYで補修した話をお届けします。
築年数が経った家のブロック塀って、気づいたらフェンスの木がボロボロになっていたり、ブロック自体にひび割れが入っていたりしませんか? うちもまさにその状態で、「そろそろなんとかしないと…」と思いつつ、業者に頼むとけっこうな金額になりそうで、ずっと後回しにしていました。
でも、調べてみたら自分でもできそうだったので、思い切ってDIYで補修することにしました。この記事では、同じような悩みを持っている方の参考になればと思い、計画から施工まで詳しくまとめていきます。
うちのブロック塀の状況
まず、うちのブロック塀の状態を整理しておきます。
- ブロック塀は5段積み(厚み100mm)
- ブロック塀の上に木製フェンスが載っている
- 木製フェンスの柱は単管パイプで、ブロックの空洞に差し込んでモルタルで固定されている
- フェンスの木板は苔が付いてかなり劣化している
- ブロック塀の目地にひび割れがある箇所もある
ただし、全体が傷んでいるわけではなく、家から離れた吹きさらしの部分(約12m)だけが特に劣化が激しい状態でした。家が近くにある部分は、風圧が軽減されるおかげかフェンスもまだしっかりしています。
なので、今回は傷んでいる12mだけを補修することにしました。全部やり替えるよりコストも手間も大幅に抑えられます。
業者に頼むとどれくらいかかる?
最初は業者に頼むことも検討しました。ざっくり調べた費用感はこんな感じです。
- ブロック塀の上2段撤去+木フェンス撤去:15〜30万円(40m全体の場合)
- 新規フェンス設置(アルミ横格子):40〜60万円(40m全体の場合)
- 合計:55〜90万円
12mだけだとしても、業者に頼むとそれなりの金額になります。外構業者、エクスショップ、エディオンリフォームなども調べましたが、今回のようにブロック塀の状態を見ながら判断が必要な複合的な工事は、既製品のフェンス設置が得意な業者より、地元の外構専門業者のほうが対応力が高いということもわかりました。
DIYで補修する方針を決めた
いろいろ検討した結果、次の方針に決めました。
既存のフェンスを撤去せず、庭の内側から柱を立てて支える。
この方法なら、
- 撤去作業が不要で廃材も出ない
- 既存のフェンスがまだ使えるうちは活かせる
- 将来フェンスが完全にダメになったら、柱はそのまま使って板だけ張り替えればいい
という合理的な判断ができます。
工法の検討
柱を立てる方法もいくつか検討しました。
柱の素材
アルミ角パイプ、スチール角パイプ、木材、単管パイプなどを比較しました。
最終的に単管パイプ(48.6mm径)を選んだ理由は、
- 価格が安い
- ホームセンターでどこでも手に入る
- 亜鉛メッキ済みで錆止め塗装が不要
- 肉厚2mmで十分な強度がある
- 基礎ブロックやマルチアングルと同じスチール系なので電蝕(異種金属接触腐食)の心配がない
- コンクリートに埋めても問題ない(アルミはアルカリ腐食が起きる)
見た目は亜鉛メッキの角パイプとさほど変わらないと感じたので、コストと入手性を優先しました。
ブロック塀の補強
ブロック塀自体も劣化しているので、マルチアングル(穴あきアングル)をブロック塀に横通しして、ブロック同士を横方向に連結する補強をすることにしました。
マルチアングルを選んだ理由は、
- 長穴が等間隔で開いているので穴あけ不要
- ブロックのリブ位置に合わせてアンカーの位置を自由に選べる
- 柱との固定もUボルトを長穴に通すだけ
- スチール製なので単管パイプとの電蝕がない
基礎
基礎はフェンス用の基礎ブロック(150×150×300mm)を使い、フーチング(ブロック塀の地中基礎)の上に設置して、差筋アンカーとドライコンクリートで固定する方式にしました。
材料リスト
12m分(6箇所)の材料をまとめます。
| 材料 | 数量 | 用途 |
|---|---|---|
| 単管パイプ(2m) | 6本 | 柱(1.7mにカット) |
| 基礎ブロック 150×150×300mm | 6個 | 柱の基礎 |
| 差筋アンカー D10 | 12本 | フーチングと基礎ブロックの連結 |
| ドライコンクリート 20kg | 18〜20袋 | 基礎の充填 |
| マルチアングル 40×40×t3.2mm(2.4m) | 5〜6本 | ブロック塀の補強+柱の横連結 |
| Uボルト(単管用48.6mm) | 12個 | 柱とマルチアングルの固定 |
| ユニバーサルステー | 18枚 | 既存フェンスとの連結 |
| ビス 3.8mm | 1箱 | ユニバーサルステーと木材の固定 |
| Cタイプアンカー M6 | 50〜60本 | マルチアングルのブロック塀固定 |
| 樹脂キャップ | 12個 | 単管パイプ上端と下端の蓋 |
| キシラデコール 4L | 3缶 | 既存フェンスの塗り直し |
使用する道具
- 振動ドリル(コンクリート穴あけ用)
- インパクトドライバー
- パイプカッター
- 水平器(マグネット付きが便利)
- スパナ・レンチ
- スコップ
- トロ舟またはバケツ(モルタル練り用)
- 水糸
- ワイヤーブラシ
- ジョウロまたはペットボトル(水極め用)
- 突き棒(鉄筋の端材でOK)
施工計画
作業は週末を利用して以下のスケジュールで進める予定です。
- 1日目:マルチアングルをブロック塀に取り付け、穴掘り、差筋アンカー打ち込み、基礎ブロック設置、ドライコンクリート充填
- 2日目:養生期間
- 3日目:単管パイプを立てて固定
- 4日目:マルチアングルとUボルトで連結、既存フェンスとユニバーサルステーで連結
- 5日目:キシラデコール塗装(これはぼちぼちやります)
まとめ
今回は現状の把握と計画編でした。ポイントをまとめると、
- 傷んでいるのは家から離れた吹きさらしの12mだけ
- 既存フェンスは撤去せず、内側から柱で支える方式
- 単管パイプ+マルチアングル+基礎ブロックの組み合わせ
- フーチングを活用して基礎を構築
- 全てホームセンターで揃う材料で施工可能
次回のPart 2では、実際の基礎工事の様子をお伝えします。フーチングの深さが場所によって違ったり、思わぬ発見があったりと、DIYならではの現場対応が満載です。お楽しみに!
>> Part 2:基礎工事編につづく

